公的年金受給者数が最多 現役1.8人で1人を支える
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- 2011-1-25 14:28
厚生労働省は24日、2009年度における厚生年金保険と国民年金の事業概要に関す る報告『平成21年度厚生年金保険・国民年金事業の概況について』を発表しました。
それによると、公的年金の受給者数は09年度末でのべ5988万人、前年度末に比べ 245万人(4.3%増)となり過去最多であることがわかりました。
重複を除いた年金の実質的な受給者数が3703万人と前年度と比べ3.1%増える一方 で、支え手である加入者数は6874万人となり、62万人(0・9%)減少しています。 現役1.8人で受給者1人を支える構図で、安定的な年金制度の基盤が揺らいでいること が浮き彫りとなりました。
公的年金の総額は09年度末現在で50兆3000億円(前年度比2.8%増)と、初めて50 兆円を突破し、名目国内総生産(GDP)に対する割合が1割を超えることとなりました。
政府は6月めどに税と社会保障の一体改革案を取りまとめる方針です。 年金制度改革を巡っては、与謝野馨経済財政担当相が、原則65歳の年金の支給開始 年齢の引き上げに言及するなど、給付削減についても課題になりつつあります。