厚労省が新卒1万人就職支援
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- 2010-8-19 23:00
厚生労働省は、大学生や高校生の就職を後押しするため、2011年度から若年層を対象に支援制度を強化します。新卒者を試験的に雇う企業を支援する「新卒者体験雇用事業」で、企業への助成額を5〜9割引き上げ、対象者を年2400人から1万人超に拡大します。
フリーターを正社員として雇用した企業に最大100万円を支給する制度でも、対象者を25歳未満に広げます。今年度末に締め切る11年度予算の概算要求に盛り込む方針で、予算規模は合計で300億〜400億円程度の見込みです。
新卒者対策では10年度末に期限が切れる新卒者体験雇用事業を衣替えして「新卒者キャリアスタート事業」を創設し、企業への助成額を増やします。 この制度は、国が3ヶ月間、企業に助成金を支払うことで新卒の未就職者の就労を支援する仕組みで今回の拡充策で厚労省は未就職者を受け入れる企業に3ヶ月間、一人当たり8〜10万円を支給し、現行の3ヶ月間の助成総額16万円から大幅に増やします。
また正社員として雇った場合の奨励金50万円も加えます。 さらに新制度では来春、大学や高校を卒業予定の人でなく、今春の卒業者も対象にします。 またフリーターを正社員化した中小企業に1人当たり100万円、大企業に50万円を支給する「若年者当正規雇用化特別奨励金」でも、対象者の年齢制限を11年度に現在の「25歳〜39歳」から40歳未満とし、25歳未満のフリーターの正規雇用を支援、そのほか有期労働者を正社員として再雇用した企業に対し、1人あたり40万〜60万を支給する奨励金制度を新設するなど、若手の雇用拡大を後押しします。