職業安定法に抵触のおそれ 日航子会社の内定取り消し
- カテゴリ :
- Blog
- 執筆 :
- 2010-9-28 19:00
経営再建中の日本航空の子会社であるジャルエクスプレス(以下JEX)が、入社 予定の内定者26人(自社の養成パイロット訓練生)に対し、事実上の内定取り消し を言い渡したとされる問題について、職業安定法に触れるおそれがあるとみて、大 阪労働局が事実確認を行っている事がわかりました。
関係者によりますと、JEXが 採用方針を変更した経緯について、法的な問題がなかったかどうかを調べていく方 針としています。
通常、企業が内定者に入社時期を明示することとなっていますが、今回はパイロッ トという職種の特殊性・JEXが当初から入社時期を「2010年8月以降」とあいまいな 表現に留めた点をどのように判断するかが焦点とみられています。
この26人は2009年10月の内定式に出席の際「入社時期は2010年8月以降」 と通知されました。日航の経営破綻後は、「入社時期が2010年12月か2011年3 月にずれ込む」と説明したものの、採用方針に変更がないことを強調しました。 そして、4月には日航グループの合同入社式にも出席させたとしていますが、8月中 旬、内定者に「訓練生として入社していただく結論に至らなかった。グループ会社の 地上職として入ることも相当厳しい」とする、事実上の内定取り消しを通告しました。 併せて転職のための支援金やプログラムを検討中とし、それらを活用した場合は 「内定辞退とみなす」とも伝えていました。