日本年金機構の元准職員を逮捕 偽の診断書による障害年金詐取図る
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- 2010-10-6 21:20
妻らの精神疾患を装って医師の診断書などを偽造、妻と知人名義で障害厚生年金 約1450万円をだまし取ろうとしたとして、日本年金機構の元准職員が5日、詐欺未遂 容疑などで逮捕されました。この元准職員は「書類を偽造し提出したものの、金をだま し取るつもりはなかった」と供述しているということです。
逮捕の容疑については2010年4月、障害厚生年金の受給の際に必要な診断書・請 求書等を偽造した上で、都内の年金事務所に郵送しました。診断書の偽造については、 妻を気分障害、知人を統合失調症とし、実在する医療機関のゴム印を作成し、診断書 に押印していました。知人名義の診断書の初診日が空欄であったために、年金事務所 が医療機関に照会したところ、知人に受診歴がなく、診断書に不審な点が見つかり偽造 と発覚、年金は支給されませんでした。申請が受理されていた場合、妻と知人名義で計 約1450万円が支給されていたことになります。
この元准職員は旧社会保険庁時代の2008年に有期雇用契約職員として入庁しまし た。年金機構移行後は、障害年金業務部で審査担当をしており、申請手続きに精通して いましたが、事件発覚後の9月1日付で懲戒解雇されたということです。